うなぎの産地(原産国)判別検査・・日本初のうなぎ産地判別検査を開発

活鰻、蒲焼きの原産国(輸入・・中国・台湾、国産)の判別検査、2008年以降、毎年のうなぎ安定同位体比データ更新を継続、2010年の安定同位体比データの更新完了

静岡・養鰻場中国・台湾からの輸入うなぎと国産養殖うなぎは、同じジャポニカ種のうなぎです。このため遺伝子検査では、産地の判別はできません。 同位体研究所は、中国・台湾・国産養殖うなぎについて、養殖環境、養殖地の水、そして餌により変動する安定同位体比(炭素、窒素、酸素安定同位体)から輸入(中国・台湾)と国産養殖うなぎの判別を行います。 生うなぎだけでなく、蒲焼きからも検査が可能です。同位体研究所は、うなぎ産地(原産国)判別検査の提供開始以来、標準データの整備を進めてきました。 2009年に引き続き2010年の産地別うなぎ安定同位体比データも更新、うなぎの基礎データの更新を完了しています。 季節や年次の安定同位体比の変動や飼料変更による安定同位体比データの変動を捉え、より一層の精度向上への取り組みを継続しています。
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対象水産物
うなぎ(生または蒲焼き)
分析法
炭素・窒素・酸素安定同位体比分析による原産国判別
(TC/EA, EA IRMS分析による多元素安定同位体比分析)
判別結果例
「輸入(中国・台湾産)うなぎの特徴に合致し、輸入うなぎと判別される」「国産うなぎの特徴と合致し、国産うなぎと判別される」
判別の方法は、分析により得られた安定同位体比値を、判別の為の「判別式」により得られた判別得点により国産・輸入を判別します。 この方法は、判別分析といわれ、あらかじめ素性が明確(国産・輸入)なうなぎの分析データを統計的(多変量解析・判別分析)に解析し、検査対象の検体が国産グループに属するのか、または輸入グループに属するかを判別します。 基礎標準うなぎデータは、中国・台湾・国産(静岡、愛知、三重、宮崎、鹿児島を主体とする)の総計200を用いています。統計的判別精度は、93.2%
詳細については、うなぎ産地判別の技術説明をご参照ください。
検査価格(活鰻、生うなぎ)
安定同位体比分析費用 35,000円(税別)
脱脂処理費用 6,000円(税別)
合計 41,000円(税別)
検査価格(蒲焼きなどの加工品)
上記生鰻検査費用に加えて、前処理費用4,000円(税別)
合計 45,000円(税別)
必要サンプル量
うなぎ組織として10g程度(未加工)、蒲焼き(串、蒲焼き)等を冷蔵又は冷凍にて送付ください。
検査日数
5日

うなぎの原産国判別の基本となるのは、日本と台湾・中国の養殖方法の相違です。 日本では、冬場にハウスにて養殖を行いますが、台湾・中国では、露天養殖が基本です。 日本でのハウス養殖では、養殖池の水の入れ替えが制限される為、同位体分別がより進み、うなぎの窒素安定同位体比は、大きくなる傾向を示しています。また酸素同位体比についても、国産うなぎは、台湾・中国産よりも低い値を示します。 さらに炭素安定同位体比については、国産養殖うなぎが、台湾・中国産よりも高い値を示します。 これらの多元素の安定同位体比について、多変量解析により国産・輸入養殖うなぎの判別を可能としました。 国産・台湾・中国産の養殖うなぎ(生、蒲焼き)の3元素についての安定同位体比データベースにより得られた判別式に、検査対象のうなぎ検体の分析値を入れて計算により得られた判別得点を、判別基準点と比較する事で、国産、輸入の判別が可能となります。 詳細は、うなぎ産地判別の技術説明をご参照ください。