乾しシイタケ国産・輸入判別検査

中国産と国産乾しシイタケの判別検査

2006年における国産乾しシイタケの生産量は、3,861トン。一方、中国からの輸入量は、7,949トン。 国内生産量の倍以上の乾しシイタケが輸入されています。 国産乾しシイタケは、大分県を筆頭とした原木栽培シイタケですが、中国産乾しシイタケは、菌床栽培により生産されたものです。 国内では、既に無機多元素分析及び顕微鏡分析、物性分析を組み合わせた国産・輸入判別法が開発されていましたが、スライスされたものや、粉末乾しシイタケの判別が困難でした。 日本同位体分析研究所は、国産・輸入乾しシイタケについて、国産・中国産の判別の為、炭素、窒素、酸素安定同位体比の多元素分析及び多変量解析による判別分析により、国産・中国産乾しシイタケの判別法を開発し、この度、受託検査を開始致しました。 従来困難であったスライス品や粉末品についても分析検査が可能です。 本分析検査は、2009年7月13日より受託開始致します。

中国と国産乾しシイタケの栽培法と環境の相違から判別を行います。

国産乾しシイタケは、大分県を筆頭に原木栽培シイタケから生産されています。 一方、中国産乾しシイタケは、主として菌床栽培による生産です。 この栽培方法や、生育環境(環境水、栽培環境)による相違が、乾しシイタケの安定同位体比に、異なる構成比を示す要因となります。
同位体研究所は、国産乾しシイタケ、中国産乾しシイタケについて、どんこ、こうこ、こうしんなど、生育状態の異なる各種の乾しシイタケ及びその部位や子実体の大きさなど、さまざまな形態を対象として分析研究を実施しました。 さらにスライスとして混合された製品などについての分析を行い、そのデータを多変量解析を行い解析してきました。 その結果、国産・中国産乾しシイタケを高精度で判別する検査技術を開発に成功しました。(中国産乾しシイタケについては、98.5%の精度と非常に高い精度を有しています)。 この分析検査は、スライスや粉末の分析検査も可能であり、戻した状態や味付け加工された状態でも分析検査が可能な為、国産シイタケの産地検証に有効です。


LinkIcon乾しシイタケの国産判別技術解説はこちらから(近日掲載)

対象農産物
乾しシイタケ(どんこ、こうこ、こうしん、スライス、粉末)
分析法
炭素・窒素・酸素安定同位体比分析による産地判別(対象国 中国・国産)
(TC/EA, EA IRMS分析による多元素安定同位体比分析)
*表示(産地情報)の確認検査となります。 韓国産については、判別用基準検体数が少ない為、現時点では判別対象としておりません。現在、開発を継続しています)
判別結果例
「国産と判別される」「中国産産と判別される」
中国産乾しシイタケについては、判別精度は、98.5% と高精度で判別。中国産乾しシイタケを国産に混合(ホール、スライス)した場合も高精度に検出します。
(報告書コメントにて、さらに詳細な判別内容記載。 判別精度、判別の補足説明、判別結果への対応推奨等を記載)
(注意:同位体分析による産地判別は、検体の安定同位体比特徴がそれぞれの産地のどこと合致するかを統計的に判別します。 このため判別によっては、判別判定が困難な場合があります。このような点を含め、判別結果とその詳細が報告されます)
検査価格
安定同位体比分析費用 41,000円(税別):乾しシイタケパック、スライス
粉末乾しシイタケ: 35,000円(税別)
乾しシイタケの分析の際は、1検体より5個のシイタケを採取し、個々に分析します。
検体数が複数の場合、割引料金も設定しておりますので、ご相談ください。
必要サンプル量
100g程度。(乾しシイタケホールについては、5個以上)
検査日数
5日(検査が集中する場合、日数が余分にかかる場合があります)