北海道・長野産そば粉・そば判別検査

北海道・長野産そば粉100%表示の確認・判別検査

国産そばの自給率は、24.6%(2007年)、そして北海道がこの国内生産の中の49.4%を占めています。 従って、そばについては、北海道が国内需要に占める割合は、12%、第2位の長野産の占める割合は、わずか2.4%となります。 しかしながら、近年の国産志向を背景として、市場においては、「国産そば100%」、「長野産そば100%」など、さまざまな「国産100%」表示をしたそばが多数販売されています。このような表示についての科学的な証明を可能とする為、同位体研究所は、そばの産地に注目し、生育環境の化学的指紋でもある安定同位体比による国産・産地判別の開発に取り組んできました。その結果、このたび「国産100%」の表示確認検査に加えて「北海道産100%」「長野産100%」として表示されているそば粉、そばについての判別検査技術を開発し、分析検査受託を開始致しました。
原料であるそば粉の研究に加え、各種のそば(10割そば、二八そば、だったんそばなど各種のそば)の研究分析を進め、100超の分析データより判別用の基礎データが作成されました。
この判別用データと、検査対象の検体より得られた炭素、窒素、酸素安定同位体比を統計解析することにより、北海道産そば及び長野産そばの判別が可能となりました。判別精度は、北海道・長野産判別で92%と高精度なものです。

北海道・長野という気候風土が示す環境の化学的指紋

北海道、長野においては、冬場の降雪により栽培期間が限定される事、北海道という地理的な位置から安定同位体比が、本州・四国・九州とは異なる事、同様に長野の場合、山岳地帯(高度)及び栽培地域の環境の特徴など、そばの栽培法と生育地の環境から、北海道産・長野産には、独自の安定同位体比の特徴があります。 北海道・長野は、そばの産地としての特徴が「そば粉」の中に安定同位体比として存在します。

LinkIconそば粉・そば北海道・長野産判別技術解説はこちらから(近日掲載)

対象農産物
そば粉、そば
分析法
炭素・窒素・酸素安定同位体比分析による産地判別(対象国 北海道・長野産)
(TC/EA, EA IRMS分析による多元素安定同位体比分析)
*表示(産地情報)の確認検査となります。 産地不明の小麦粉等の判別検査は受託していません。 これは蓄積した産地別そばデータは、すべての地域(国産地域)を網羅しているものではなく、判別分析とは、あらかじめ判明している産地のグループ(データ)に、分析データが該当するかを解析するものです。 この検査法では、表示(又は産地情報)が正しいかの確認を提供するものです
判別結果例
「北海道産と判別される」「長野産と判別される」
(報告書コメントにて、さらに詳細な判別内容記載。 判別精度、判別の補足説明、判別結果への対応推奨等を記載)
(注意:同位体分析による産地判別は、検体の安定同位体比特徴がそれぞれの産地のどこと合致するかを統計的に判別します。 このため判別によっては、判別判定が困難な場合があります。このような点を含め、判別結果とその詳細が報告されます)
検査価格
安定同位体比分析費用 35,000円(税別)
必要サンプル量
100g程度。
検査日数
5日(検査が集中する場合、日数が余分にかかる場合があります)